2018年度 基本方針

 行動力

 

はじめに

今から遡ること69年前。1949年9月3日に日本初の青年会議所が誕生しました。設立趣意書の第一文にはこうあります。「新日本の再建は我々青年の仕事である」そして、その活動が全国へ広がり20万人の青年会議所の運動となりました。先達のまちや人への想い、ささげた情熱を正しく知り、それを受け継ぎ、次の世代に残さなければなりません。

昨年度、一般社団法人伊那青年会議所(以下、伊那JC)は創立50周年の区切りの年を終え、今年度は新たな50年の1歩目を迎えます。先達が築いてくださった50年間の歩みを振り返り、まちづくりとは何なのか、「明るい豊かな社会」とは何なのかを考えなければなりません。そして、先達への感謝を胸に、我々伊那JCは、この愛すべき地域の明るい未来のために仲間と共に志を一つにして、この地域のリーダーとなり行動していかなければなりません。そのためには、組織としての社会的な価値を高める必要があります。社会的な価値とは、人が求める数です。利他の心溢れるこの青年会議所活動を対内外問わず発信し、伝えることで存在価値が高まり、組織力の強化になると考えます。溢れ余る情熱をもって青年会議所活動を行い、過去から学びながら10年後20年後を見据えた運動をすると同時に、我々青年世代の知恵や情熱の醸成を図り、子供達に背中で語ることのできる青年を目指し、多様な価値観をぶつけあえる個の集結した強固な組織となることを目指し行動していきます。

 

■愛郷心委員会

時代は少子高齢化が進み、人口減少には歯止めがかかりません。また、都市部一極集中により過疎化も進んでいます。この問題にどう関わりどのように解決の道を見出すのか。この地域の魅力がないからなのでしょうか。この地域には人間が生きていくうえでの基礎となる素晴らしい水や山、空気、空、農地があります。その恵まれた自然や先人が築き残してくださった歴史や文化、伝統の上に我々は生かされています。そして、我々は所詮歴史の輪の中の一つにすぎません。そうであるならば、できる限り正しい歴史を学び、未来へ伝え残す責任があります。では、我々が生かされているこの地域、この国の歴史をどれだけ知り理解しているでしょうか。または、歴史を知ろうと行動しているでしょうか。我々世代が学校で教わった歴史は本当の真実だったのでしょうか。近年、歴史を覆す資料等が次々と明らかになっています。正しい歴史を知り、知らなかった歴史や文化や伝統に触れることで、人を思いやる心、家族を愛する心、祖先を敬う心、自然を慈しむ心、故郷を想う心、祖国を愛する心が生まれます。その愛郷心を育むことがこの地域の未来を創る根幹であると考えます。そこにある事実と真実をどれだけ知ろうと行動するか。それが、愛郷心を育む第一歩であると思います。ひいては歴史を学ぶことにより、この地域、この国に誇りを持つことができ、その魅力を沢山の人が発信することで、未来に伝えていくことができたならば、この地域、この国の未来は必ず明るいと確信しています。正しい歴史教育がまちづくりに繋がると信念を持ち行動していきます。

「歴史観が変われば価値観が変わる 価値観が変われば意識が変わる 意識が変われば行動が変わる 行動が変わればこの地域の未来が変わる」

 

■親学委員会

 子供は大人の背中を見て育つと言われています。 では、我々責任世代の背中は子供の目にどう映っているでしょうか。恵まれた環境で育った我々は、恵まれた環境が故に個を優先し他への配慮を忘れてしまいがちになっています。物の進化、発展、充実により他人との結びつきや交流が希薄になっています。その劇的に進化、発展している物質的な物も、人の汗と苦労の結晶からできた物であり、それらを使用し便利な生活ができているだけにすぎません。直接的な関係がなくとも、結局は回りまわって自分以外の沢山の人のおかげで生活ができています。また、自分以外の他のモノに、できない理由をこじつけて何かを諦めることで人生を無難に過ごそうとしたり、自分にとって都合の良いように世の中を見たり、誰かがやってくれるだろうと考えたりする大人の背中を見て育つ子供はどんな大人になるのでしょうか。無難に生きた先には何も残せません。難が有るから有難いのです。 大人の背中から人生の夢や現実を見て感じていく子供達に、大人としてできることは何でしょうか。それは、我々大人が常に他人への「感謝と尊重」の心を持ち、人として成長していくことだと思います。子供を腕組みして眺める前に、我々大人が社会のために未来の夢を語り情熱をもって行動する。そういった大人の姿から心豊かな子供は育ち「明るい豊かな社会」になっていくと考えます。人生において、成功は約束されてはおりませんが、成長しようと行動することはいつでもできます。背中で語れる大人を一人でも多く輩出する行動をしていきます。

「大人が変われば子供が変わる 子供が変われば未来が変わる」

 

■総務・広報委員会

この地域を明るい豊かなまちにするべく、50年に渡り運営してきたこの組織ですが、信頼される活動、運動を発信するためには確立された組織運営が必要です。また、青年会議所の名の通り会議体であり、会議が基本でありすべてです。伊那JCメンバー一人ひとりに会議の基礎を知る機会を提供し、我々の活動、運動の基本を継続していく必要があります。 そして、伊那JCがこの地域で信頼される組織として確立し、我々の運動への理解をより広げて、住民とともに情熱溢れるまちを創造していく必要があります。50年間積み重ねてきた基本を引き継ぎながらも、IT化が進む社会の中で最新の技術から新しいものは取り入れ、時代とともに進化して効率の良い組織運営、会議運営を目指します。

今や一人1台スマートフォンやタブレットを中心とする超小型パソコンを持ち、欲しい情報をすぐに集めることができる時代となりました。情報は集めるものではなく、集まってくるもの、待っていれば向うからやってくるものという感覚になっている人も多いのではないかと思います。しかし本来、情報というものは、ある目的のもとに問題解決や意思決定のために自分の意思で集めるものだと思います。情報をどう活用するのかだけではなく、そもそも情報が何のために必要で、情報を使って何をしたいのかということもきちんと考えていかないと真の活用はできないと考えます。それには、情報の発信力と収集力、分析力の向上が必要です。また、伊那JCの社会的な価値を向上させるためには積極的な情報発信は必須であります。我々伊那JCの運動をより多くの方に認知していただくためにソーシャルメディア等を利用し積極的に情報発信をしていくと同時に、伊那JCメンバー一人ひとりの伝える能力の向上を図っていきます。伝え方は言葉、文字、写真、映像など様々な方法があります。それらをより効果的に発信できるよう行動していきます。

「言葉や声に温度や重さはないが、熱や重さを乗せて伝えることは必ずできる」

 

■限界突破委員会

 人や組織の実力や価値を向上させ成長していくためには、まず現状の力を知ることが必要不可欠です。それでは、今の伊那JCやメンバーの実力や価値、または潜在能力はどれ程あるのでしょうか。それは、その限界に挑戦してみなければわかりません。最近の青年会議所の事例でいうならば、北海道ブロックの栗山JCが、地区名と同じ姓の有名人に住んでいただき「栗山」という名を宣伝しようと考え、試行錯誤の末、栗山英樹氏を呼んで住んでいただいたご縁が繋がり、日本ハムファイターズの監督に就任することとなりました。その結果、当時誰もが打者と投手の両立は不可能だと決めつけ、考えもしなかった二刀流「大谷翔平」選手が誕生しました。また、2016年の静岡ブロックの事業では「夢に限界はない」というタイトルのもと、UFOを呼ぼうという事業が開催されました。その事業では結局UFOは現れませんでしたが、近い未来にその事業が評価を得る時が来るかもしれません。そのように、今から10年、20年前に浮世離れしていた様な話が現実となり、都市伝説だと思われていたことが真実になる可能性があります。また、現在に於いても、人工知能やブロックチェーン等の自動化システムが構築され、劇的に社会が変わっていくと予想されています。では、今の我々が未来を創造し、何を残せるのか。それは挑戦しなければわかりません。勇氣をもって限界に挑戦し、夢を描くことは決して無駄ではないと考えます。創造の限界を打破し、今の伊那JCだからできる事業の創出をしていきます。

「できるかできないかではない やるかやらないかだ」

 

■情熱溢れるJAYCEE創出委員会

 日本に696のLOMがありますが、同じ青年会議所の名のもとでもLOM毎の歴史や個性は違います。伊那JCは近年の会員拡大活動により会員の数が劇的に増えました。ですが、会員拡大とはより多くの青年に入会してもらうことだけにあらず。勇氣を振り絞り伊那JCに入会してくれた仲間に多様な価値観を持ってもらい、やりがいを感じ、自己成長や仲間との絆を深めることで初めて拡大の成功と言えます。今年度は、会員同士が積極的に交流を図り、和の心を持ち、物事を論理的に考える力や、意思や考えを分かりやすく伝える伝達能力、文字を通して考えや思いを伝える文章能力を身に付けることにより、伊那JCの組織力の向上を図ります。その中で青年会議所活動とは何なのか。利他の精神とは、価値観とは、リーダーとは、経済とは、志とは何なのかを共に考え、この地域の未来の舵を取れるJAYCEEの創出をしていきます。また、この地域の明るい未来を創造し実現していくには、一緒に行動できる仲間の数が必要です。理屈ではなく、数は力でありすべてです。伊那JCは、20代の会員も増え、サラリーマンや自治体の職員や女性メンバーも多く加わり、多種多様な人が集う組織となりました。結果として、志があれば青年会議所活動は行えるということは実証することができました。今年度も引き続きそれを証明していきます。そして、若者がこの地域の未来を担い行動していくことが必要だと感じている人のご協力を頂きながら、仲間を増やす行動をしていきます。

「できない理由を考える位なら、できる理由を考えよう」

「至誠にして動かざる者は未だ之れ有らざるなり」

 

最後に

 「行動力」とは、明るい豊かな社会を想像するだけではなく、実現に向けて行動する勇氣を持つことです。知識や情報を知恵に変えるのは行動しかありません。未来は我々がこれから作っていくものです。次世代に責任を先延ばしにせず、自らに意思や夢、そして誇りを持ち、子供達が明るい未来を創造できるように行動していかなければなりません。心にいつも太陽のような情熱を持ち、行動(Action)を起こすことで前向きな変化を起こし、(Create Positive Change)この地域、この国の明るい未来のために全力で行動していきます。

「此の道を行けば どうなるのかと 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし ふみ出せばその一足が道となる その一足が道である わからなくても歩いて行け 行けばわかるよ」

 

伊那JCメンバーへ

「どうせ人生一度きり たった一回の「命」なら燃やさぬ理由なんてない」