2020年度 基本方針

一般社団法人伊那青年会議所2020年度基本方針

全力大人ぜんりょくおとな

はじめに

   2020年は、東京ではオリンピック・パラリンピックが開催されます。また、公益社団法人日本青年会議所北陸信越地区長野ブロック協議会第51回長野ブロック大会が一般社団法人伊那青年会議所(以下、伊那JC)の活動圏域で2004年以来16年ぶりに開催となります。青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」を理想とし、1949年に日本に青年会議所が誕生しました。その後に全国に広がり、この地域では1968年に同じ志を持った青年によって、全国で383番目に設立されました。「修練」「奉仕」「友情」の三つの信条のもと、より良い社会づくりを目指し奉仕活動や行政改革等の社会的課題に積極的に取り組んで来た諸先輩方のバトンを次の時代につないでいかなければなりません。伊那JCに入会すると、多くの人と出会い、この地域のことを知るきっかけになります。しかし、外から見れば、まだ日本中の多くの人が伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村のことを知らないという現実があります。だが、今の時代はIT技術革新による情報化社会の中においては、誰でもすぐに調べることができる環境が備わっております。さらに、交通面においても、数年後に開通する品川―名古屋間のリニア開業や三遠南信自動車道の開通により交通面の利便性は向上し、交流人口や関係人口の増加につながる半面、私たちが都市部への流出問題を全力で取り組み、この地域の良い所を知ってもらわない限り、このままでは地方から衰退し、未来ある子供たちは都市部へ進学し、そのまま就職してしまいます。

   伊那JCは設立以来53年にわたり、「明るい豊かな社会の実現」に向けて、その時代の社会情勢や地域社会やニーズに合わせ、様々な事業を展開してまいりました。それらの事業はこの地域や人を思い、数多くの議論を重ねて作り上げた末に完成された、胸を張って誇れる事業ばかりです。だからこそ、これからの時代も、熱い志を持った青年が全員で協力し一生懸命になり、全力大人として、まちづくり運動や青少年事業などを行うことで、未来のある子供たちにどの地域にも負けない、この地域での魅力を感じ取ってもらう必要があるのではないでしょうか。持続可能な社会の実現に向けて、10年後20年後そしてその先の未来もさらに活気あふれた地域の実現に向けた運動をしていくことを期待される伊那JCを目指し、今いる全員の力を結集し、私たち大人が全力でこの地域の明るい未来を目指します。

◇総務委員会

   近年は、入会して間もないメンバーが多くいます。だからこそ、メンバーに対してのサポートが非常に大切になります。私たちが運動を展開している地域には問題が山積しており、この地域の将来について青年経済人としての議論も、尽くさなければなりません。様々な業種や経歴を超えて人が集まる青年会議所にしかできない斬新な発想や柔軟な考え方が、この地域をより明るい豊かなまちに変えていきます。しかし、伊那JCは多くの人に知られていないという実情があります。私たちの活動を多くの人に伝えるためには、まずは、総務委員会が先頭に立って広報をしていく必要があります。その手段としては、近年においては、ホームページやフェイスブックを主体として広報してきました。現代は世界中の多くの人がスマートフォンやパソコンを通して、多くの情報を瞬時に得ることができます。伊那JCを知ってもらうには今の時代に合った手法で行っていかなければなりません。今までは人がインターネットを使用してきましたが、今ではモノがインターネットにつながるテクノロジーの発達や自動運転などがあります。今までの手法だけに捉われずに常にアンテナを張って新しい手法を取り入れて伊那JCの認知度を上げていきます。例会や事業など広報においては情報発信のスピードが大切です。誰もが情報を欲する際は、最新の情報であることが信頼につながります。だからこそ、全力で運動を行うためには、まずはメンバー内で情報を共有して意思疎通をしっかり行っていかなければなりません。JC運動に対して、誰1人としてメンバーを取り残さず活動していけるように他の委員会と連携していきます。そして、全力で外に発信していきます。

◇まちづくり委員会

   私たちの住むまちは地方にあり、少子化や都市部への人口の流出により、今後、地域経済や地域コミュニティの担い手が不足していくという不安の中にあります。地方都市はそれぞれ人口の確保の対策に躍起になっていますが、自分の地域だけに固まって考えるのではなく、多くの地域の人を巻き込み、さらなる発展を目指して運動を行う事が、明るい豊かな社会の実現に向かっていくと考えます。まず、私たちがこの地域のことを知り、多くの人にこの地の魅力を伝えていかなければなりません。そのためには行政や、同じ地域で活動する青年経済団体など同じく地域を担う団体と対話し、さらには事業を通して協働していく必要があります。そうすることで、社会や地域の情勢や問題点などの情報が得られるだけでなく、協力しニーズに応えることでこの地域とのつながりをより強固なものにすることができ、私たちJAYCEEとしても新たな気づきや経験を得られることができます。人と地域の協働の力を活かすことで、独自の魅力や資源が対外的に広がり、その価値を知ってもらうことで、定住してもらうまでは難しくとも、交流人口や関係人口は増加し、地域の活性化につながっていくのです。この伊那JCの地から全力大人として取り組むことが日本を変えていく一歩となり、その一歩が未来に向けた礎となり、明るい豊かな社会の実現に近づいていくのです。伊那JCの圏域は伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村の4市町村です。ここに伊那JCが加わり、5つの輪でつながって活動していきます。

◇青少年育成委員会

   子供は地域の宝であり、次代を担う、希望に満ち溢れた存在です。地域の明るい未来である子供を、大人である私たちが育てる必要があります。しかしながら、現代は少子化が進行している現状にあり、身の周りにはスマートフォンやインターネットの情報化社会など、子供を取り巻く社会環境は大きく変わってきています。幅広い職業分野も増え、交通手段の発展による時間短縮や自動化に伴う人力の手間が省ける環境でもあります。子供は夢や希望を持ち成長する一方で、学校でのいじめや引きこもりなどの社会的に自立困難な若者が増加しています。さらに親からの児童虐待、育児放棄が増加し、子供を取り巻く環境は複雑化しており、子供が安全安心して毎日を過ごす環境の懸念も高まってきています。昔ながらの地域の子供は地域で育てる、これは今でも変わらない部分であります。だからこそ、私たち大人が子供たちを育成する事業を行う必要があります。伊那JCだからこそできる事業を行い、我々大人が全力でサポートをしていく姿を見せることが、子供たちの刺激となります。また、多くの子供たちにこの地域の魅力を知ってもらい、山々に囲まれた自然豊かな環境で生きる幸せを改めて感じてもらいます。そうすることで、大人になっても、この地域の魅力を忘れずにいることが地域の発展につながっていきます。

◇人財発掘委員会

   私たちは明るい豊かな社会の実現にむけて活動を行っており、この地域の発展につながることが最大の達成感と喜びになると考え活動しています。近年、人口減少や後継者不足という社会的問題も抱え、メンバーを増やすにも容易でなくなってきています。また、ここ2年間で30人のメンバーが卒業しました。さらに、このまま会員数の減少が続くと、一人ひとりの負担が大きくなり、全力で活動することができなくなってしまいます。そうならない為には、地域発展の原動力には会員の拡大が必要です。伊那JCに入会すると活動や運動を通じて得られるかけがえのない経験、お互いに切磋琢磨して全力を尽くすなかで生まれる仲間との絆は一生涯の財産となり、自己成長への糧にもなります。会員拡大をするためには、今いるメンバー一人ひとりがJCに対して魅力を感じ、全員が拡大に対して当事者意識を持つことが必要です。全力で会員拡大を行うことにより多くの人、様々な業種の人が増えることによって、同じ志を持ったメンバーが増えていくことが伊那JCの強みになり、活気が溢れることが原動力となっていきます。

おわりに

   青年会議所活動ができるのは40歳までです。JC活動に真剣に取り組む時間を積極的に作り、仲間と全力で協力することがこの地域の発展につながると確信しています。 また、昼夜問わずにJC活動を行うにあたり、ご理解をいただいている家族、会社、地域の方々に常に感謝の気持ちを忘れてはいけません。また、私たちが未来を見据えて行動することこそ、これからの時代を明るくし、さらに、メンバーが全力大人になって取り組んで活動している姿をこの地域に見せることが、未来へのバトンとなり、この地域から日本を変えていくことにつながります。