2017年度 基本方針

心にいつも太陽を

~地域の未来に光を照らし 進化し続けるために~

はじめに

1945年に、全国各地が焼け野原と化し日本は終戦を迎えました。その情景を目の当たりにした青年達は「まちの復興」という想いを抱き、1949年に日本に青年会議所が誕生します。そして、その活動が全国へ広がり20万人の青年会議所の運動となりました。先輩方の「まち」や「ひと」への想い、捧げた情熱を正しく受け継ぎ、我々の目指す「まち」や「ひと」への想いを乗せて、次の世代につながなければなりません。 本年度、一般社団法人伊那青年会議所(以下、伊那JC)は創立50周年を迎えます。伊那JCの誕生は、1968年に、この地域の先輩方が幾多の苦難を乗り越え、スポンサーの飯田JC、隣接の駒ヶ根JCの多大なる御尽力により全国第383号を以って認証されました。そして、設立から50年間「明るい豊かな社会の実現」を目指し、多くの青年経済人をこの地域に輩出してきました。また、この50年間の日本と伊那JCを振り返ってみると、高度成長期~安定成長期~失われた20年と様々な社会情勢の中、先輩方はその時代毎に求められるまちづくり運動に真摯に取り組んできました。その礎のもと、我々はこの地で当たり前のように、暮らせているのではないでしょうか。だからこそ、この愛すべき地域の明るい未来のために仲間と志を一つにして、まちづくりをする必要があります。そのためには、この地域と暮らす人々を愛する精神を持ち、情熱をもって青年会議所活動を行い、10年後20年後この地域が活気に満ち溢れ、子供からお年寄りまで幸せに暮らしていける未来を見据えた運動をしていく必要があります。そして、地域の人々から必要とされる人材、期待される伊那JCを目指し、「まち」や「ひと」が輝き、我々が「太陽」となりこの地域の未来へのエネルギーの源になることを目指します。

 

■地域の宝育成委員会

一昔前は多くの地域で街角に笑顔で遊ぶ子供たちが溢れ、子供たち自身の社会を構築していました。そんな環境の中で子供なりに危険に思えるような遊びにもチャレンジし、社会における自分の関わりを学び、自身の安全に対する感覚を養ってきました。我々もそのような時代に幼少期を過ごした一人であります。しかし、近年の少子化や核家族化のさらなる進行に伴い、自分自身の判断や決断で物事に立ち向かう機会が減少している様に感じます。そのような社会や人との関わりの薄さが「地域を想う心」「チャレンジ精神」の欠如を招いているのではないでしょうか。私たちの愛するこの地域にはたくさんの自然や受け継がれた伝統、文化、歴史が色濃く残っております。 それらを絶やす事なく次の世代へ継承し、さらに素晴らしいものにして地域の宝である未来を担う子供たちに伝えるのは我々青年の使命であります。そのような地域の宝である未来を担う子供たちに、我々伊那JCが少しでも笑顔溢れる時間を創出し、自然と触れ合う事の感動、仲間で行動する事の楽しさ、チャレンジ精神の大切さ、対人関係の構築に喜びを感じてもらい、学びある場を1つでも多く提供していきます。地域の人々、自然、地場産業、交流などにより多く触れる事や、この地域以外のまちを知り見識を広げ、対比することよって「地域を想う心」「チャレンジ精神」が育まれます。その結果が愛郷心となり、ひいてはそれがまちづくりにつながる一助となると考えます。

 

■地域の未来創造委員会

リニア中央新幹線の開通まで10年後と迫り、それを見据えたまちづくりや「地方創生」が注目されています。それは、東京一極集中を解消し地方の人口減少に歯止めをかけるとともに、全国一律ではなく地域ごとの資源や特性を生かし、地域力の創造=地方の再生が求められています。この地域においても、少子化問題、若者の人材流出に起因する各企業の担い手不足、地域コミュニティーの衰退が懸念されています。まずは地域力を維持・向上させていくには、都市部からの移住者を増やし、若者の定住を促すことで地域コミュニティーを活性化させることが重要です。我々が創造する地域コミュニティーとは、インターネットなどの発達により、容易に多様な人間関係を結べるツールが増えている中、直接人と人とが触れ合い人の温かさが伝わることから生まれる絆を深めることです。超高齢化社会の到来、先行き不安な時代の中で、地域住民の生活も変わりつつあります。人生の豊かさとは、金銭的な豊かさだけでは計れず、人と人とのつながりをどれだけ持っているかであると考えます。そして一人ひとりが豊かに過ごしている地域には活力があります。その活気に引き寄せられるようにして、新たに移住してくる人も増えるなど、人と人との強い結びつきは、新たに人を呼びこむ作用があるのです。「地方の時代」といわれる中、大切なのは目には見えない人とのつながりです。地域コミュニティーを強化することで、より魅力的な地域となりそこに住む人が増え、長期的な恩恵をもたらします。ゆえに、地域コミュニティーを創り、強い人とのつながりを創り地域力が向上することは「地方創生」のカギを握っているといっても過言ではありません。だからこそ我々伊那JCがこの地域のより豊かな暮らしのため、未来を見据えた地域コミュニティーを創造することで「市民意識変革運動」を起こしていきます。

 

■JAYCEE 拡大委員会

「青年会議所運動とは、青年会議所のためにあらず、この地域のためにある。」だからこそ本来のJC運動の目的を見失ってはなりません。さらに我々は、これまでの50年間で先輩方が残してきたまちづくりの功績により認知され活動しやすくなっています。しかし、それに驕ることなく、我々が本気でこの地域を変えようと想い行動出来たならば、この地域と人は必ず光り輝きます。さらに妥協する事なく、目的を達成する事業を創造する事で伊那JCに賛同してくれる方々や企業が増え、志を同じくする青年が増えると信じます。そして、JCに入会すれば、誰しもがこの地域を想うようになり、この地域に住み暮らす人々に貢献する事が出来ます。即ち、伊那JCメンバーが増えるという事は明るい豊かな社会の実現に近づいていくという事になります。大切なのは、一人でも多くのメンバーが会員拡大を理解し、それにどれだけ本気で取り組めるかであると考えます。2016年度、日本JCにおいてAWARDS JAPAN会員拡大日本一になった伊那 JC は大きな和に なりました。組織とは、「個」の結集であり、組織力を高めていくためには、一人ひと りの主体的な参画とメンバー同士の深い交流が必要不可欠です。そしてメンバー数の増 加に伴い、メンバー毎のJC活動に従事出来る環境が多様化しています。その違いを理解し支え合い、サポートしていく事で多くのメンバーが活動をしやすい環境づくりが出来ると考えます。我々はこの地域のために集い、その活動を通して自らを磨き、多くのメンバーと有意義な時間を過ごす事で真の友情が芽生え、メンバー同士で支えあい、厳しい中にも温かく成長を実感出来る伊那JCを創造していきます。

 

■総務・地域の魅力発信委員会

伊那JCの行う運動の効果を最大化させるためには、事業対象者と考える方にその場に集っていただくこと、我々の活動が相手に伝わる形で知らせ、何故それを行うのかという意義、目的を明確に伝えることが求められます。発信の手段としては、昨今ホームページに加えてフェイスブックなどのソーシャルメディアが、情報発信のツールとして多くの方々に利用されています。しかし、我々はそれだけに捉われず常に新しい手法を創造しより効果的で、より魅力的な情報発信をしていく必要があります。そして、我々から発信される情報は、常に最新であることはもちろんですが、地域の人々の立場に立って広報を見た時に、伊那JCに対してさらに注目を高め、関わりたいと想う気持ちを高める必要があります。また事業の開催告知だけではなく、事業の質を高める広報の在り方も検討するべきであると考えます。各事業の発信に関して他の委員会と連携を図り、協力して広報を行うことで、より多くの方が求めている情報と、知ってほしい情報を確実に届けることが出来るようにします。さらに、伊那JCのイメージ向上、会員拡大、協力者の獲得、事業広報等に活用し、我々の運動推進を効果的に後押しする広報活動を行います。

 

おわりに

昔この地域の8割が農家だった時代、あえて発展が難しいとされるこの地域の明るい未来のために、新しい産業を興して地域を発展させ、人々の生活と心を豊かにした先人がいました。それはJC活動・運動をする我々にとって志として目指すべき姿であり、そのためにも伊那JCメンバーは志を同じくし情熱をもって、地域の明るい未来を照らす「太陽」のように地域に恩恵をもたらすエネルギーの源となります。さらに、我々は社会情勢からみても安定などない時代を生きています。現状何がこの地域の問題かを学び、この先地域の発展には何が必要なのかを考え、未来を見据えて環境の変化に対応して進化し続ける必要があります。伊那JCにおいては50年間、多くの先輩方が、平和な時代も幾多の困難の時代でも常に明るい未来のために前を向き明日の「まち」を創造し運動してきました。長きにわたりこの地域の未来のために活動・運動されてきた先輩方のおかげで、50周年という記念すべき年を迎えることができることに感謝をしています。先輩方への感謝を込め、また愛すべきこの地域の明るい未来へと繋ぐために、本年度は創立50周年記念式典・50周年記念事業を実施します。そして我々は今までの50年間を振り返り、学んだうえでJCとして未来を見据えた「市民意識変革運動」を起こしていきます。さらに伊那JCは我々の地域の未来ために、子供達のために進化をし続け、情熱的に、時には暖かく明日の地域を照らし続ける「太陽」となるよう邁進していきます。